世界の映画祭は…

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監督・大塚です。
山田孝之さんのファンである私は、放送中の「山田孝之のカンヌ映画祭」も拝見しております。
「赤羽…」に続き、どこからどこまでがフェイクで、リアルかわからない感じ、とてもスリリングで楽しく拝見しています。

松江哲明監督作品は、「セキ⭐︎ララ」を下北沢に観に行ったのが最初でした…。
という思い出話は良いとして。
自主映画「魔法使いの弟子」を、現在国内外のインディペンデント系の映画祭に出品しようと試みております。

その過程で初めて知ったのですが、海外の映画祭には、
映画出品用の「ポータルサイト」があるのです。

今回私が利用しているのは「Filmfreeway」「Withoutabox」の二つなのですが、
簡単に説明するとこうです。

これらのサイトに、まず、自分のアカウントを作ります。
メアドや、フェイスブック、グーグルのアカウントを持っていれば、それを使うこともできます。
次に、そのアカウントに付与される個人ページに、
映画のデータ、カバーレター、キービジュアル、あらすじ、キャストの情報などなどをアップします。
最後に、ポータルサイトの検索機能を使って、
現在募集が行われている世界中の映画祭の情報を閲覧します。
気になる映画祭があれば、その映画祭名をクリックすると、
自分の映画のデータと、映画祭側の募集内容を自動的に照らし合わせて、
募集可能な項目を、サイトが勝手に表示してくれます。
あとは、その中で好きな項目(例えば、インターナショナルフィクション、ドキュメンタリーなど)を選択します。
すると、その項目に応じた出品料が表示されるので、カード番号を記入して支払いボタンを押せば、おしまい。
これで映画の出品完了です。

あまりに簡単にできるので、最初は本当に出品できているのか不安になるくらいなのですが、
そこも至れり尽くせりで、申し込みに成功すれば確認メールが来て、なおかつ、
ポータルサイト上の自分のページに、色のついたサインが表示されます。
それらのサインには意味があって、「審査中」「当選」「落選」などがひと目でわかるようになっているのです。

世界では、こんなに簡単に、しかも、世界のどこにいても映画祭に作品を応募でき、
さらには、これらのポータルサイトが、今世界のどこでどんな映画祭が募集を行っているか、
毎日データを更新して教えてくれるのです。
(世界ってこんなに進んでたのか…)と浦島太郎の気分になりました。

もうひとつ気になったことがあります。
このポータルサイトの映画募集のリストの中に、
日本国内の映画祭の募集情報が全然出てこないのです。
全く出てこないわけではなく、たまーに有名な映画祭の情報が出て来はするのですが、
インディペンデント系の、地元密着型の映画祭は、
まず一覧の中には出て来ません。

日本国内の地元密着型の映画祭に出品するには、
それぞれの映画祭の個別のサイトにアクセスして、募集要項を読み、
メールで問い合わせして、DVDをゆうパックで送る、
というような作業が必要となります。
一概にどちらがいいのか、を論ずる気はないのですが、
この差は一体なんなのだろうかと考えてしまいました。

ひとつ確実に言えることは、日本のこうした映画祭と、
世界の映画祭は、あんまりリンクしてないんだな、
という、客観的な事実です。

これによって予想されるのは、日本の地元密着型インディペンデント系映画祭には、
外国からの出品が難しい、ということと、日本から海外の映画祭に出品するには、
こういうポータルサイトの存在を知り得る英語力と情報を持ってないといけないということです。

自分の場合は、海外在住の友人の力を借りることができて、
こうした状況を知ることができたのですが、
つまり何が言いたいかというと、いろんな海外の素晴らしい、
未知の映画を、みすみす日本のマーケットは取り逃してるんじゃなかろうか??
ということと、日本の作品を海外の映画祭で見てもらうためのハードルは、
やっぱり英語ができないと越えられないんだな〜という、
まあ、当たり前と言ったら当たり前の事実の再確認をしました、
ということです。

それにしても、こんな便利なポータルサイトがあるなんて…。
そしてこんなに簡単に出品できてしまうなんて…。
海外の映画製作者が、うらやましいほどに恵まれた環境におり、
その当然の帰着として、相当ハイレベルな競争に当たり前のようにさらされているんだな、
ということを思い知ったわけなのです。
そりゃあ、次から次へとすごい作品が出てくるはずですよね。

とにかく「魔法使いの弟子」も、その波に飛び込みます。
一瞬で砕け散るか、土俵際で踏ん張るか、
それは神のみぞ知る、ですが。

何事もやってみなければわかりません。
そういう精神でいきます。
結局精神論w